***** 本日のバイトは明日のこともある為、夕方には終わっていた。 「ただいま」 私は慣れた手つきでいつものように小屋の扉を引いた。 「おかえり、咲良」 そしてそこにはいつかの時のように椅子に腰掛けているクラウスの姿があった。 暇を持て余して遊びにでも来たのだろうか。 「咲良、バイトお疲れ様」 「ありがとう」 相変わらずの甘い笑みで私の元へやって来たクラウスが私から荷物を取り、慣れた手つきで片付ける。 …彼氏通り越して旦那通り越して奥さんじゃん。 新婚夫婦じゃん。