「…あ!」
何でやねん、と理不尽な睨みに心の中で小さく抗議をしているとギャレットは私の手元を見て声をあげた。
いきなり何だ?
「その本!俺がおすすめしたやつだ!さすが咲良わかっているね!俺もそれ読む!」
未だに顔を真っ赤にしたままのギャレットがぎこちなくそう叫ぶ。
照れ隠しなのかな?
「うん。じゃあ一緒に読もっか」
「俺は最新刊取ってくるから。咲良それ読み終わったら感想会開くよ」
「はーい」
こうしてギャレットと2人での読書会or読み終わりの感想会が始まった。
そしてバイトの時間が迫るまで私はギャレットと共にゆったりとした時間を過ごした。



