「よかった。じゃあ早速咲良の朝ごはんを食べに行こう」
「…うん」
それでいいんだ。
私の答えを聞いて満足そうに笑うバッカスに私は苦笑いを浮かべた。
そしていつものようにバッカスと私の小屋へ戻り、2人で朝食を食べたのであった。
*****
今日は学院は休みだが、その分バイトがある。
バイトは午後からなのでまだ時間があった私は暇つぶしに書庫へ来ていた。
「…」
椅子に腰掛けて前にギャレットにおすすめされた本の続きを読む。
ギャレットに勧められる本はどれも面白くハズレがない。
今回もギャレットに勧められた本を時間を忘れて夢中になって読んでいた。
そんな時だった。
カンッ!
「え」
私の手の横ギリギリの机の上に矢が刺さったのは。



