The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






副声音が聞こえてくるのだ。

「〝ご飯をくれる〟お前が好き」だと。


「食べ物よりもお前がいい。一緒にいたい。ダメか?」

「はいはい…て、ん?」


食べ物に私が勝った?
おや?これは実質告白を通り越してプロポーズですか?


「食べ物よりも私がいいの?」

「ああ」

「それで私を選んで一緒に居たい、と」


無表情に私を見つめ続けるバッカスの視線に私はたじたじなる。

冗談には聞こえない。
本気でそう思っている。


本当にプロポーズされた。
何てこった。


「…えっと、今だけなら?」


だか、きっとバッカスのことだ。
私が好きだと伝えたいだけて深い意味はないはずだ。

だから私は言葉の通り〝今〟一緒に居ることを恐る恐る約束してみた。