「昨日はいろいろと迷惑をかけて悪かった」 「いや、まあ、困った時はお互いさまだし」 一応はヘンリーから謝られているのだが尊大な態度のままなのであまり謝られている感じはしない。 ヘンリーは私に謝ったあと「エドガーには継続してギフトをかけなければ」と冷たく笑っていた。 かわいそうだが仕方ない。 強く生きろ、エドガーよ。 「…それで咲良は昨日の約束を覚えているか?」 「昨日の約束?」 ヘンリーからの問いかけに全く身に覚えがなく私は首を傾げる。 幼いヘンリーと何か約束をしただろうか?