The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






「できる限り側にいるよ、ヘンリー」

「その言葉、忘れるなよ」


私からの返事を聞くとヘンリーは満足そうな声でそう言った。



*****



「…ん」


朝。いつもとは違う場所で目覚める。


「…ん?」


私は今自分が置かれている状況に身に覚えがなく首を傾げた。

談話室で幼い5兄弟たちと雑魚寝したのは覚えている。
だが今私の目の前に広がっているのは幼くない誰かの裸体だった。
しかも私はその裸体の誰かに引き寄せられて寝ていた。

裸の成人男性と寝た覚えはないのですが。


「起きたか。おはよう、咲良」

「…」


状況をあまり理解していない私の上からヘンリーの声が聞こえる。

その声で謎の裸体の持ち主がヘンリーだということがわかった。