「願い…か。正直だな」
「別に隠すことでもないし」
「そうか」
声だけではヘンリーが何を思っているのか分かりづらい。
ただでさえ感情を隠すことが上手なヘンリーだ。幼くてもそれは変わらない。
「ずっと側に居てくれるか」
「え」
ヘンリーの感情は読めないが思いもよらないヘンリーの言葉に私は思わず声を出した。
な、何て?
「…咲良がいると弟たちが楽しそうなんだ」
「…」
「俺も咲良といることが楽しい。何故なんだろうな」
あまりにも正直でまっすぐなヘンリーの言葉に私は嬉しさと気恥ずかしさで顔が熱くなった。
このショタはなんだ。
可愛すぎて怖い。



