「人間。俺の弟たちに何をした?お前はできる限り苦しんで死ね」
「…っ!」
グッとヘンリーの右手に力が入り、首が絞められる。
恐れていた事態が発生してしまった!
よくわからないが多分不審者認定された!
まだ死になくたい!
「おい!ヘンリー!やめろ!…ああ!クソ!」
エドガーが私の首を絞め始めたヘンリーの腕を掴み、必死に辞めさせようとするがヘンリーが手を離す気配はない。
「…っ、かっ」
どんどん洒落にならない勢いで苦しさが増していく。
このままでは確実に死ぬ。
「…ヘンリー!こっちを向いて!」
死を意識し始めたところで今度はクラウスの声が聞こえた。



