「いくら珍しくても何かわかんねぇと高値で売り捌けねぇよ」

「…んー。媚薬系ではないことはわかるけどこれが何か僕にもわからないなぁ」


エドガーもクラウスも小瓶を見つめて首を傾げる。

どうやらクラウスも小瓶の中身が何なのかわからない様子だ。


「見た目だけじゃわからないんじゃない?匂いとか液体の感じとかでわかったりして」


人間である私がわかるはずもないが、私目線でどうすればよいのか考えて言葉にしてみる。


「あー。それは一理あるわ」


エドガーは私の言葉を納得したように聞くとカポっと小瓶の蓋を開けた。


「…」

「どう?」


黙ったまま小瓶の中身を覗き見ているエドガーの答えを私は待つ。