「エドガー。時給1200ペールってどうなの?」
「ん?そりゃあ随分いい時給だろ。働くのか?」
「…まぁ」
「じゃあ俺がもっといい時給の仕事紹介してやるから取り分半分寄越せ」
「はぁ?」
私に背を向けたまま一応私を待っているエドガーに時給のことを聞いてみると、どこか悪そうな笑みを浮かべてこちらに振り向いたエドガーの台詞に思わず呆れた声を出す。
何で取り分半分も渡さなければいけないんだよ。
そもそもあんな立派な家に住んでいる身なのに他人からお金を取るとかおかしくない?
お金には困ってないでしょ?
「お金欲しいの?」
思っていることを全部言えば下手すれば悪い印象を与えてしまう。そう考えて私は言葉を選びながら口を開いた。



