恥ずかしいどころでない!
死ぬ!
死にそうになりながらも何とか耐えているとクラウスの口がやっと私の太ももから離れ、私たちの足元にあった光り輝く魔法陣が姿を消した。
「な!な!な!どこ!から!血を!」
「ふふ、咲良、耳まで真っ赤。かーわい」
「う、うるさい!」
やっと契約が終わりクラウスに抗議をする私をクラウスは楽しそうに見つめた。
私は何も楽しくないけど!
「今日から僕は咲良の契約悪魔だから。よろしくね」
「…よろしく!」
美しくクラウスが微笑む。
いろいろ言いたいこともあったが、とりあえず私は私のペースを乱しまくるクラウスに半ばヤケクソになりながらもそう叫んた。
人間界へ帰れるまで残す契約はあと一つ。



