The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





「じゃあ早速僕の部屋へ移動しよっか。荷物適当にまとめて。生活必需品とか」

「ん?何で?」

「え?咲良は今から僕の彼女なんだよ?僕の部屋で一緒に生活するのは当然じゃない?」

「当然じゃない。そもそも彼女には確かになるけど彼女のフリだし」


おかしなことを言うクラウスに私はきっぱりとそう言う。

わざわざクラウスの部屋で生活する意味がわからない。
この家の中にはクラウスを想う女の子はいないのだから彼女のフリをする意味なんてないはずだ。

何より一緒に生活する=スッピンを見られる。
それは絶対に嫌!
こんなキラキラ宝石ご尊顔にスッピンを見られるなんて私の心が壊れる。
ブレイクハートする。


「違うよ?咲良は1週間だけだけど僕の彼女になるんだよ?フリじゃない。そこちゃんと理解してね?」


ふふ、とクラウスが私に美しく微笑んだ。
きっと誰もが彼に恋してしまうようなそんな顔で。


ほ、本気で言っているのか?