「ずっと探してた。咲良の家にも行った。それでも居ないから私…」

「うん」

「…咲良は悪くないことはわかってるよ。ごめん。ただすごく心配で不安で」

「うん」


どんどん不安げになっていくミアに私はただただ頷く。
心なしかミアの瞳は不安からなのか仄暗いようにも見えた。

いつも天使のような愛らしさと明るさを持つミアのそんな瞳に心が痛んでしまう。

本当に私を心配して精神が疲れている証拠だ。


「もう私を置いて消えたりしないで。約束だよ、咲良。私は咲良の契約悪魔だから」

「もちろんだよ、ミア」


不安定な様子のミアを私はそっと抱きしめた。


「忘れないでね、咲良」


私に抱きしめられたミアは暗い声でそう呟いた。