「…」


しかし私の目の前に広がっていたのは先程と同じ全く見覚えのない薄暗い大きな部屋だった。


何だ、ここ。


何度も扉を開け閉めし続ける訳にもいかないのでとりあえず疑問に思いながらも一応私の家に入ってみる。

よく見るとこの大きな部屋は薄暗いだけではなく所々にギラギラと輝く装飾品があり、私の目から見てすごく豪華絢爛な部屋にも見えた。

私が立っている足元にはレッドカーペットのようなものが敷いてあり、その先にはでかでかと王様が座るような豪華な椅子がある。
そしてその椅子には誰かが深々と腰を下ろしていた。

まるでお伽噺話に出てくるあるファンタジーな国を治める王様の謁見の間のような雰囲気がここにはある。

薄暗いし、魔王城、とかどうだろか。


いーや!冷静に分析している場合か!ここどこ!?私の家に何があった!?