『…考えならある。まあ、全て咲良の力量次第だがな』 本当に数分前、ヘンリーが私にプレッシャーを与えたあの言葉が頭の中で木霊する。 本当に私の力量次第ではないか。 ヘンリーはこうなることがわかっていたのか。 「…咲良、ずっと待ってよ?同志のくせに遅すぎ」 ゆっくりと振り向けばソファに来いと手招きするギャレットの姿が目に入る。 え。ギャレットと帰る気微塵もないじゃん。