資料集めは人数が多ければ多い方がよく、手分けをして集める方が効率がいい。

そういうことでギャレットと私は書庫に着いてすぐに別行動を取ることになった。


「…」


ギャレットから渡されたメモを見つめ、集めなければならない本を確認する。

毒、魔法、術式、人間界…など集めなければならない本の種類の幅は広く、数も多い。


これを1人で集めるのは骨が折れるだろうな。


「…」

「…」


本棚をくまなく、見落としのないように見ていると本棚の後ろからクラウスが現れた。
何故か床に這いつくばっているクラウスを思わず無言で凝視してしまう。


…匍匐前進?書庫で何してるの?
見なかったことにした方がいいのだろうか?