「じゃあこのチェキ。ちゃーんと渡してね?」


いつの間にか出来上がっていたミアのサイン付きチェキをミアから渡される。

チェキに写っているのはチェキに微笑む私のほぼ唇を奪うミアの姿で、ミアのチェキだというのにミアの可愛い顔があまり綺麗に写っていない。

そしてその写真には約束通りミアのサインもあり、さらにはメッセージまで書かれていた。

『大好き』と書かれたメッセージを見て思う。


これキスされている私へのメッセージにしか見えないのだが?
これ、ギャレットに渡したら嫉妬で殺されないか?


「…あの〜、すっごくいいできなんだけどもう一枚とかは…」

「ええ?無理」

「…」


撮り直しをやんわりと希望したがそれは笑顔だがどこか冷たいミアに却下された。


あー。これ渡すの怖いんだけど。