「…そうか。気に入ってもらえたようでよかったよ。では今日はもう疲れているだろうからゆっくり休んでくれ」 「うん、ありがとう、ヘンリー」 私の態度を見てヘンリーが穏やかに微笑む。腹では何考えているのかわからない顔で。 私はそんなヘンリーを笑顔で見送った。 こうして訳のわからないまま魔王により私の魔界での生活が幕を上げてしまったのであった。