「悪魔は人間と契約する時に体内にその契約者の血液を取り込むんだよ!それくらい覚えとけ!」

「…な!」


マジですか!?

じゃあミアが首筋を噛んだのも契約の為だったのか。


つまり契約の為に私を噛んだだけなのに何故か私にグーでやられたエドガー。
もちろん彼は少しだけ怒っていた。


ちょっと悪いことをしたかも。
無知って怖い。


「…ごめん」

「お前その調子だと召喚方法とかも知らねぇんじゃねぇの?」

「…うん」

「マジか」


私の様子を見て呆れたように、またバカにしたように笑うエドガーだが私の答えを聞いてその表情から笑顔が消える。

終いには「お前何で魔界に留学に来てんの?」と聞かれる始末だ。


いや、好きで来ている訳ではないのよ。