「お前!ここでの体を賭ける意味わかってんのか!まず負けたら生き地獄を見るぞ!」
「…へぇ。それは怖いね」
「だろうが!だから今のは訂正しろ!」
私の両肩を掴んで怒っている様子のエドガーに私は苦笑いを浮かべる。
生き地獄とか嫌だがもうそれしか方法がないのだから仕方ない。
女に二言はないのだ。
「私は若くて自分で言うのもなんですけど綺麗な方です。病気や疾患もなく健康です。おいくらになりそうです?」
私はエドガーの手を払い除けて怒号集団の前に立った。
「度胸のある女は好きだぜ。人間で若いだけで十分に価値がある。部分販売もできるが愛玩としても売れるだろう。そうだな1億でどうだ」
「なるほど。ですが愛玩で売れるのでしたらもう少し額が上がってもよろしいかと。それだけの価値が私にはあります」
「…面白い。では1億8000万だ。これ以上は上げられない」
「わかりました。それでお願いします」
交渉成立だ。
怒号集団も私も満足げに笑い合っていた。
ただ1人エドガーを除いて。



