「まあ、元に戻すけどな」


げっそりとしている私にそう言ったエドガーはホラー黄金にもう一度右手で触れる。
するとエドガーが触れた場所から徐々に男の人の体は元に戻っていった。


「エ、エドガー、お前…」

「悪りぃ悪りぃ。コイツがギフトについて知りたがっていたからな」


黄金から元の体に戻った男の人がエドガーを睨む。エドガーはそんな男の人にあろうことか今のは私の所為だと主張しやがった。

おい!ギフトのことは確かに聞いたけど人を黄金にしろとまでは言っていないぞ!
私は元凶じゃない!


「で?エドガー・ハワード。今日で1億ペール、それから今までの付けも合わせたら軽く10億ペールは超えるがどうするんだ?今払えないのならその体を売り捌くぞ」

「…」


おいおいおいおーい!
話が違うじゃねぇーか!1億どころの騒ぎじゃねぇ!

10億って!


あまりにもぶっ飛んだ話にエドガーを睨めばエドガーは戯けたようにただ笑っていた。


この男!
顔がいいだけのクズ!