「さあ、1億きっちり返してもらおうか」

「…っ、だからこの黄金で…」

「お前の出す黄金は大体お前のギフトの偽物だろう!何度次の日には黄金ではなくなって損したと思っている!」


エドガーに迫る怒号集団たちにエドガーは懐から大きな純金の塊を出すが怒号集団はそれを受け取ろうとしない。

ギフト…また出た。

ここでの生活でよく耳にするギフトという言葉。
よくないものだろうと思っていたが、ちょっとその方向性がよくわからない。

まぁ、つまりは意味がわからない。


「ねぇ、エドガー」


今聞くことではないことはわかっている。
だが何故かこの日はすごく気になって小声でエドガーに声をかけた。


「ギフトって何?」

「あぁ!?今聞くかそれ!?」


私の質問に驚いて思わずエドガーが大きな声を出す。