[静かな夜に]

あたしはセブン。
レイチェルお嬢さまの従僕。

職務を終えて寝室に戻りのんびりと読書をいたします。

チョコクッキーやタルト、ココアを飲みながら小説のページを捲りました。

夜が静かに更けていきます。

月が窓から差し込みます。

グリーンノヴァに暗闇が訪れる日が来ても-暗闇が来るときは確かにあるのだ、とそう申し上げるのしかないのですけれど、あたしはささやかな幸せとともに成熟する悦びを噛み締めたいものです。

これらを英国のメイドとして固く誓いたいのです。