レイチェル「無限というものが自然にあるとしたら、そこからあらゆるものが取り出せるんじゃないかしら?
いわば、錬金術師の錬金窯のように無限は無限を生み出すのよ」

あたし「では、無限というものがあるとすれば、計算機は計算を処理できませんね。
不思議なことに無限の桁数をもつ無理数は円周率や三角形の解法にさえも表れているのですよ」

レイチェル「あたしたちは結局、無限を必ずしも利用しようとしていないんじゃないかしら。
列車の速度や顧客の回転数を落としたほうが無限がもつ性質からかえって世界は味わい深いものですけれど」