「えっと……青?」
「うん、未羽、」
「、近いんだけど」
「近くしてる。あと逃げられないようにも」
じりじりと距離を詰められる。背中にトン…とベットの背もたれが当たり、ここが終着点だと知らされた気分だった。
ていうか、逃げられないようにって……青から逃げようとしたって無理に決まってるじゃん。
私はちゃんとわかってる。
青と向き合うことを、とっくの昔に受け入れた。
「キスの先。今日こそ、してもいい?」
「は───っ」
いつものこととは言え、聞いたくせにずるい。
返事を待たない代わりに、青の唇が重なった。



