「……えっ?」 パチパチと瞬きをした青に、ものすごく小さな声で「頭おかしくなったのかな」と呟かれる。 てめえにだけは絶対言われたくない言葉だよ と思いつつ、彼の言うとおり私の頭がおかしくなったのかもしれないという可能性も自覚していた。 「キスしないと帰らないんでしょ。じゃあ したらホントに今すぐここから帰ってくれんの?」 「そりゃ、一応?付き纏うのは止められないかもしれないけど」 「なんでだよ」