「青、何する気」
「犯す」
「殺す」
「犯罪じゃん」
「てめえが言うな」
私はバカでは無いので、手錠でベッドに繋がれた右手をガチャガチャと揺らしたりはしない。
そんなことしたら皮膚が擦れて血が出ちゃうから。痛いよ、経験者は語るってやつ。
「はあぁ……かわいいかわいいかわいい好きだな本当に なんで早く全部俺のものになってくれないんだろうな俺の全部ぶっ込んでやりたい はぁ、ねえ、」
「気持ち悪いなほんとに、今日も」
「未羽、みはね、みはね」
「…そんなに呼ばなくたって聞こえてる。青」
「みはね、好きだよ」
「、わかったよ」
「キスしたい。いい?」
返事は待たず、唇が重なった。唇ごと食べるみたいに噛みつかれる。
青のキスは、いつだって私への欲が見え見えなのだ。
「っ、は、あお、」
「おっと?かわいいな死ぬどうしよ深呼吸」
震えるほどに、私はこのイカれた奴に愛されている。



