このまま惚けて、それから






「てか未羽。やばいの見つけた」

「あんたは全部やばいんだよマイナスの意味で」

「ありがとう」

「褒めてない」

「ねえ。ホントにやばいから見てよ」



青が、私に向けていた視線を少しだけ上に移す。


念の為確認しておくけれど、私が横たわっているのは保健室のベッドだ。シンプルかつ特に便宜性に長けたわけでもない、ごく普通のベッドである。




頭上に伸びた青の手が"それ"に触れると、カチャカチャ…と音が聞こえた。

その音に、私は思い当たる節があった。
顔から血の気が引いていくのを感じる。





「オカシイナ、あんなところにテジョーがある」



おかしいね。

ホントに、セイジョーな脳じゃない。




「……やばいよ、あんた」

「うん、しってるよ一応」


青の手に握られた手錠は、150%本人が仕組んだやつだ。