このまま惚けて、それから






「あー……未羽……」



私の頬をペタペタと撫でながら、「今日もキレイ」「未羽の肌の繊維になりたい」「モチモチすぎる。俺のフェロモンのせい?」「なるほど全部俺のため」「なんでこんなに可愛いんだろ?」などとほざいている。

そして当然のごとく、全て間違いである。



「青」

「なに?」



私の呼び掛けに、彼は私の髪を撫でていた手を止めた。



青に触られるのはもう慣れた。

頬や髪、首など、服で覆いきれない場所にキスをされるのもどうってことは無い。

口と口でのキスで息が上がってしまうのは不覚ではあるけれど、"感じている"訳では無い。




拒否したらあとから面倒臭いから。

私が青とキスする理由なんてそんなもんだ。



「あんたのせいで、この世のイケメン全部 嘘つきに見えてきてる」

「イケメンって俺の事?」

「顔だけは無駄にいいからねあんた」

「なるほどつまり好、」

「ちがう」