「未羽、何想像した?」
「はぁ?」
「俺が買った玩具、あれだよ。レゴで作れるフラワーブーケ」
「……、は」
「未羽ってばえっち。あ、でも未羽が想像してるあれやこれもある、新調した」
「なんで新調してんの」
「未羽」
「……、行かないよ」
「みはね」
「っ、行かないって!」
青はずるい。言葉巧みに……いや、恋心を、利用して私を誘導するんだから。
異状性癖のストーカー。
周りに集まる人たちもみんなストーカーで、変人で、全員揃えばただのカオス。
「……すぐ、帰るから」
「ふ。可愛い」
けれど、そんな青のおかげで前より毎日が楽しくなったような気がする───なんて、絶対言わないけど。