このまま惚けて、それから






全無視してスマホを閉じる。

奴の席の辺りから「やっぱ今日体調悪いから保健室行ってくるわ」という声が聞こえたけれど聞こえなかった振りをした。




何が保健室だ。行かないし、絶対 今日こそあんたの思い通りにはならない。



なるべく目立たない学校生活が送りたい。

学年の王子様と謳われるあいつと同じタイミングでサボるなんてもってのほか。

絶対無理。そう、ホントに。




無理無理、行かない。私は真面目に授業を受けるんだ。


本鈴が鳴り、数学の先生が入ってきた。



「はい席つけー。まず出席はー…っと。佐藤はインフルエンザだっけな。あといないやついるかー?」

「せんせー、玄野具合悪いっつって保健室行った」

「おー了解。あと休みいないか?始めるぞー」