腰に手を回され、距離を取ろうとした身体をグッと寄せられる。ベッドに座る宵くんに跨るような形になって、至近距離にまた顔が紅潮した。 「っ、い、いいの!この3分はわたしの好きにしていい時間だからって」 「でも今の、蚊に刺された?くらいのやつじゃん」 「あぁん!?」 そんなわけあるか。 わたしの顔を下から見上げる宵くんが腰に回した手を離す気配はない。 「な?仁乃」 と、口角を少しあげて名前を紡ぐその顔は、いつもわたしをからかう時と同じだった。