この夜、返品可能です。






ちらり、宵くんがわたしを見た。

なんだかんだお人好しな部分があるから、友達からのお願いごとに答えてあげたいのかもしれない。



「宵くん、電話……」

「や。いい、代わらないよ」



断られた。

いやぁ、わたしも宵くん以外の男の人と電話なんてしたことないし、ましてや大学生のお友達となると緊張はするから、宵くんが代わらないというならそのままでいいんだけど。



でも、




《おい宵代われ おらにJKの力を分けてくれー かわれーケチーケチケチ星人ー宵のこと明日からケチケチ星人って呼ぶー》



などと小学生みたいな声が聞こえてくるものだから、代わるまで言い続けて来そうだな、と思うのだ。


電話を切っても出るまでかけてきそう。ハルカさんって絶対そのタイプだと思う。何となくわかる。


宵くんもそれをわかっているから電話を切らないんじゃないのかな、と勝手にそんなことを思った。