「……なんで。俺酔ってない」
「どの口が言うか」
「ヨッテナイ」
「カタコトじゃん!」
「仁乃だってしたいでしょ」
「それは……その……」
「決まり」
「ぅ、ぎゃあ!」
押し倒されてしまった。
そして全然可愛くない声が出た。宵くんって酔っ払うとワガママにもなるのか。可愛いからメモしておこう。
天井を背景に、宵くんの綺麗な顔が広がる。
お酒が入って2割増しで色っぽい。20歳って感じがする。大人の男の人に迫られてる気分だ。
あ、いや、気分っていうか、あながちそれも嘘ではない。
「……、にのちゃん」
キスをひとつ落とした宵くんが ちゃん付けでわたしを呼ぶ。
「……なんかあつい。脱ぎたい」
「……はい?」
「あついむりしぬ」
「ちょっ、うあっ、裸体がっ」
───ブーッ、ブーッ、ブーッ



