この夜、返品可能です。








宵くんにキスされると変な気分になる。

お腹の当たりがきゅうって疼くというか、胸がドクドクするというか。




キスされてるだけ。

宵くんの手はわたしを抱きしめるか、もしくは髪か頬を撫でるくらいしかしない。



それなのにいつも気持ちが高ぶってしまうのは……コウフンしてるってこと、なのだろうか。




「仁乃、したい」

「しっ……!?」

「だめ?」



こてん と首を傾げて上目遣いで見つめられる。ダメなわけがない。

わたしはずっとそれを望んでいるのだ。

前は宵くんがチキった(って本人に言うと本気で怒られる)から続きはしなかったけれど、次はいつかいつかと待ちわびている。