途端、ぶわあ……と頬が紅潮していく。


だーめだこりゃ。宵くんホント、なんでこんなにさりげなくキスできるんや。天才かおのれ。


「好き。カワイー」

「だぁっ!?」



ぎゅううって抱きしめられて、耳元で囁かれる。わたしの反応見て楽しんでるんだろうなっていう声色。

ごめんけど、それも含めて愛ですわ宵くん。




唇ごと食べるみたいな、2回目。
下唇を舌でなぞるように触れる、3回目。

唇の隙間を割って侵入してきたそれが、わたしの舌を絡めとる。

だんだん深くなっていくキスにとろけてしまいそうだ。