「その三谷?ってやつが見たの、たしかにセフレだった女のことかもだけど。仁乃とつきあってからは全員切ったし、誰とも連絡とってない」
「け、けど、」
「でも最近ヤろって誘ってきた人はいたから、見られたんなら、多分その時だと思う。俺も記憶曖昧だから、信じられないなら信じなくてもいい」
その言い方はずるいじゃないか。
信じるよ、わたしにとって宵くんの言葉が絶対なんだもん。
「仁乃」
「うう…」
「おまえは誰の彼女なんだっけ?」
スッと手が伸びてきて、わたしの頬を撫でる。
優しい手つきで触れられて、綺麗な顔に見つめられて、なんだか泣きそうになった。



