「宵くん……、今日はごめんなさい」
寝起きの宵くんの瞳はすこしとろんとしていた。
わたしの言葉に「ん」と短く返事をする。纏う空気がなんとなく柔らかかったので、もうそこまで怒ってはいないのかもしれない。
お願いされたことを全部やってあげたから満足してるのかな。わたしのこと、もう用無しって 思っていたらどうしよう。
「三谷くんとは本当にたまたま、成り行きでそうなっただけでね、」
「うん」
「…わたし、本当に宵くんに早く会いたかったから、宵くんが駅にいたの嬉しかったんだよ、……誤解させちゃったけど」
「うん」
「……宵くんのこと好きだよ」
「知ってるよ」
「……、あの」
ねえ、宵くん、
「…宵くんって、わたしのこと、好き?」



