それから三日三晩フェンリルは

魔力の制御に取り掛かっていた

その間に国王と聖騎士団の2人は隙を見ては

見舞いに来ていた

あのメイド長は時間になれば着替えをさせ、

水を飲ませ、体を拭いて、部屋を掃除し

毎日花を飾っていた

その瞳は心配しているようだった

4日目の朝やっとリリーナの制御ができた時

アイリーンこと、アイリが目を覚ました

「アイリ目を覚ましたか」

声をかけるとアイリは横にいるリリーナを見て泣き出した

ハルはアイリが目を覚ましたことを3人に伝えに行った