由妃の存在自体が俺の癒し。


毎日会ってるはずなのに、全然由妃が足りない。


「またぼーっとしだしたなー」


「きっと由妃ちゃんのこと考えてるんだよ」


「逆に、それしか聖一が考えることなんてないだろ」


呆れ気味な視線を向けられても、由妃のことで頭がいっぱいだった俺は全然気にしなかった。





「聖君、これどうすればいいの?」


「あぁ、それは……」


黎が由妃を生徒会に連れてきたあの日から、由妃は定期的に生徒会の仕事を手伝ってくれるようになった。


由妃は仕事が早いから、俺達は大いに助かっている。


特に黎が。


生徒会メンバーは皆由妃を褒めてる。


俺としては由妃といれる時間が増えるわけだし、嬉しいけど。


由妃としてはいいんだろうか……


「どうしたの?聖君」


考え事をしていると、由妃が俺の顔を覗き込んできた。


首を傾げ俺の方を見る由妃は本当に可愛い。