でも…退学になってしまうかも。
義務教育じゃないから、下手したら…‼
そうならない為にも!
「勉強、頑張るね!」
「あんま無理すんなよ。それと、俺が教えてやる」
え?で、でも…最近忙しいの、知ってるよ?
昨日だって学校集合で会えたし…「おはよう」も会って言えないぐらい忙しいんでしょ?
中々返事を出来ずにいると、紘は何かを察したのか口を開く。
「心配すんな。今日一日オフ貰ってんだ」
「え?…そうなの?」
聞いてなかった…。
でもお休みなら。
「放課後、俺が教えてやる。ついでに紬の言ってたカフェにでも行ってみるか?
あと二時限しかねぇし、行って帰っても遅くはならねぇだろ」
カフェでお勉強?
わあ!高校生みたい!
頷こうとした時、
「ちょっと待って!休み?なにそれほんとの話?」
翔が遮った。
「聞いてないんだけど」と言う目で紘を見る。
それは凪も同じ。


