凪は目を細め、口元を緩めた。


「俺もいたいですよ。紬の傍に、永遠に」

「フフッ…そんな大袈裟な」


永遠だなんて。
大袈裟すぎるよ凪…、


「ッ…!」


繋いだ手。
そこに更に力が入れられた。

さっきとは全く違う。

指先の感覚が無くなってしまいそうなほどの力だった。



「大袈裟じゃないです。本心です」

「な、ぎ。ちょっと痛…」



笑顔で話す凪の目の奥が笑ってない。



「紬も俺といたいでしょう?それなら俺の事、受け入れてください」



ギリッ、


「っ…!わ、わかった…から、!」


あまりの痛さに思わず肯定してしまった。
その答えに凪は満足したのか手の力を緩める。


ッ……手が赤い。


凪の握った位置にくっきり残る赤い痕。
それは手を繋いでいる状態からでも見て取れた。