顔を赤らめた傑に気が付かないまま、


あ、あれ。
開かない…や。


受け取ったペットボトルの蓋を開けるのに苦戦中。


結構力入れてるつもりなんだけど…なっ。
全然回らない…!


フフッと声がして。
手からペットボトルが無くなる。


プシュ、



「本人が目の前にいんのに、これで満足なのか?」



眼鏡が無くなって、現れるのはラベルの張本人。


「あっ、え、っと…」


しどろもどろになってしまう。
だって凄くかっこいいから。


傑はまた笑って、ストロー入れてから差し出した。


「ありが、」

「やっぱ無し」


触れる前に傑の頭上へ。



——————え。



「なんで…?」



唇の前に人差し指を置いて微笑む。


「俺が飲ませるから」


飲ませる…?