撮影終わりだろうか?
紘がいつも着ているような服じゃない。
ラフな感じのスウェットコーデだった。
「何処が痛む?医者に…」
「紘…どうしてここにいるの?」
傑は言ってない…だとしたら凪が言ったの、かな?
────────凪が、紘に?
凪は「俺は紘が嫌いです」と一度、凪に面と向かって言った事がある。その場に私もいたし、傑も翔も累もいた。
それにみんなが同調して、
「凪、奇遇だな。俺も嫌いだよ」
「僕も好きじゃない~」
「…俺も」
と口々に言ったんだ。
どうしてそう言ったのか、後で凪に確認したら一言、
「紘は…ねちっこいんですよ。噛みついて離れない、みたいな感じですね」
なんて言ってた。
紘ははぁ、と大きく溜息を吐いた。
「俺がいたら困るって事か?」
「そ…いういうつもりじゃ…」
ベッドの縁に座ると、紘は俯き気味の私の顎を持ち上げる。
「俺よりあいつ等の方がいい…とか言わねぇよな?」
…っ、
「う、ん…」
紘から感じた肌がピリつくような視線に、私は小さく頷いた。


