白鳥学園、いきものがかり




…付き合って、る?


「そう、だったんですか?」


突然の告白に戸惑ってしまう。
だってそんな事、傑は一言も言ってなかったから。


「ええ。そうよ。だから困るの。分かってくれるかしら?」


さっきまでの仏頂面から一変。
何故か勝ち誇ったような顔になった卯西さん。


「私は彼女で、貴女はただの幼馴染み。
それなのに彼は私よりも貴女を優先するの。

私だって最初は我慢していたわ。貴女が病弱なのも知っていたし。でもやっぱり…嫌なのよ。スグルが私以外の女と仲良くしているのは」


「そうです、よね…すみません…」


なんだか複雑な気分。

傑だって高校生だもの。恋人がいてもおかしくないはず。
でもそれならどうして教えてくれなかったの?

私達、ずっと一緒に居たのに。
幼馴染みなのに…傍に、居てくれたのに…。



「スグルに近付かないで。彼は私の物なの」



卯西さんそう言うと、ドアに向かって歩き出し、出て行く直前で「そうそう、」と口を開く。



「私とスグルが付き合ってる事は秘密なの。彼は芸能人で私はマネージャー…そんな事が知れたらファンがなんて言うか分からないもの。だから誰にも言わないで頂戴。


勿論、スグルにも言わないでよね。
貴女には言わない、そういう約束なの」



それだけ言うと病室を後にした。