「お、カリア…お前これどっから持ってきた」

『あ?しらねぇよ。そこらへんに落ちてたぞ』

「落ちてたぁ!?あのなぁ、竜の卵がそこら辺に落ちてるわけ無いだろうが‼︎」

『はっ、取ってきたってんなら私は今頃魔物になってるぞ』

「む…それは確かに…しかし…」

『なーグラデ。なんの竜の卵がわかんねぇか?』

「こんな薄いガラスのような卵は一種しかいない」

『グラスドラゴンか』

「あぁそうだ。お前これどうするつもりだ…?」

『親がいなぇんならどうしようもないよな?あたしが持って帰る』

「お前に母性があるとは思わんがな」

『締めるぞ、あ?』

「しかしそれしか無いだろ。男が近くにいれば生まれてこないと言うしな」

『…』

「なんだその顔は」

『じゃーな、こいつら生まれたら見せてやるよ、あははは!』

「いつまで経っても腹立つ女狼だ…まったく…」