*** 「かっこよかった〜! ありがとうね、付き合ってくれて」 「ううん、私もありがとう。楽しかった」 日本にはこんな人たちがいるのかと初めて知った。でもなんで春にぃたちは内緒にしたのかな? そんな考えを巡らせて家までの道を歩いていると、「何をやってる」と後ろから声を掛けられた。 「し、柴崎くん……」 息を切らした、めちゃくちゃ目つきの悪い柴崎くんがいた。