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「かっこよかった〜! ありがとうね、付き合ってくれて」

「ううん、私もありがとう。楽しかった」


 日本にはこんな人たちがいるのかと初めて知った。でもなんで春にぃたちは内緒にしたのかな?

 そんな考えを巡らせて家までの道を歩いていると、「何をやってる」と後ろから声を掛けられた。


「し、柴崎くん……」


 息を切らした、めちゃくちゃ目つきの悪い柴崎くんがいた。