「着いたー! 疲れたぁ」


 飛行機から降りた私は、太陽を見ながらゲート出口をぬける。

 私、岩西小春(いわにし こはる)は長時間の移動に耐えてやっと日本に足を入れた。


「おーい! 小春ー!」



 遠くで私を呼ぶ声が聞こえてキョロキョロして呼び声の主を探す。


「春にぃ! 暁くん!」


 やって来たのは、私の兄たち。

 岩西春樹(はるき)と暁斗(あきと)だ。今日から、私は2人にお世話になる予定だ。