甘々顔KING総長様と地味顔女子


相変わらず早いな・・総長様の運転
景色がもう色にしか見えない

ん?

あれ
今、なんで私は総長様とバイクに乗ってるんだろ
たしか、総長様は入院中のハズ

まだ1週間・・

「なんでぇぇぇっ!!!」
「わっ!」
いきなり叫んだ私の声にバイクは停まった

「なんだ?」
後ろを振り向いてくる総長様
「な、んだじゃないです、なにしてるんですかっ?まだ入院中でしょ?」
それなのに、こんなバイクまで運転して、

「なにしてるって。それは俺のセリフだろ」
「へ?」
「あんなヤローにホイホイ付いていきやがって」
「は?」
あんなヤロー?ホイホイ?

毎回思うんだけど、総長様の言ってることっていまいち理解できない。
ん~~~


「毎日来いって言ったのに来ねぇし」

「ん?」

そういえば
たしか、そんな事言われたような・・


「連絡つかねぇし」
「あ、それは今、スマホ修理に出してて、」
「ちっ、そうならそうで、教えに来いっつーの!お前は、待つ方の、――、
・・っ、いや、いい。」

?!!
な、に?
なにを言おうとしたの?
そんな顔して

まるで

拗ねてる子どもみたいな・・顔して

なんだか


「・・か、わいい」

「あああ?!!」
「わっ!」
し、しまったつい声に出てたっ!

「すいませっ、でも、私が行かなかっただけで、なんで、」
そんなにいじめる相手が居なくて退屈だったんだろーか。

「うるせ、行くぞ」
「え、わっ!」

何も答えをもらえないままバイクは又、走り出した。