甘々顔KING総長様と地味顔女子

「はぁ~~」

夏休み期間は夏期講習で毎日、お昼からびっちり塾でカンヅメ状態。
受験に向けて最後の追い込みだから仕方ないんだけど

詰め込みすぎ・・
頭痛くなってきた

総長様が入院して1週間。
私はあれから一度も病院に行っていない。
なんか、顔、会わせずらい。
大体、総長様があんなコト言うから、
《お前を差しだすんだろ?》
「~~~////」
どこでどうしたらあんな発想になるんだか!
それに
《退院日を楽しみにしとけよ。》
って///
余計、退院日なんかに行けないじゃん
まぁ、既にここまで会いに行っていない時点で今更、行きずらいんだけどね。
それなのに、退院日だけ行ったら、なんか、まるで
私がソレを期待してるみたいだし、
「あ~~~~どうすればっ、」

総長様から連絡入ってるかな
と思っても、今、私のスマホは修理中で手元には無い。
だから、さくらちゃんとも会えてない
マンションに行けば会えるんだけど、塾が終る頃には夜で
さすがに人のおウチを訪ねられる時間じゃないからなぁ
朝は朝で、夏休み中は家の掃除をしろって言われてるし、
ホント、どうしたらいいのか

「・・わからない」

「ん?どっかわからないトコあるのか?」
「え?」
机に俯せていた顔を上げると、そこには今個別指導をしてくれている先生が立ってた。
「あ、いえ、その」
しまった、つい声に出てしまってた。
「どこ?」
「え?」
あー、どうしよ。わかんないって、勉強の事じゃないんだよね
ピピッ。
あ、終了のアラームだ、よし、このまま誤魔化して帰ろ
「あ、もう時間ですね、今日はありがとうございました。」
そう言って立ち上がろうとした
「俺ももう上がりだから、下で待ってて。」
と?
「え?あの・・」
「わかんないままじゃ嫌だろ?飯食いながら聞くよ」
と?
「あ、いや、」
「じゃ、後で」
へ・・
えええ~~~~???!!!
やっと、勉強から解放されたと思ってたのに、まだ続くんですかぁあ~~~

渋々、教室から出ると、フロアで先生が多数の女子学生に囲まれていた。
眼鏡が逆に色っぽいと、女の子達の間で人気のある先生
現役大学生ってこともあって他の先生よりも断然若いし、スタイルもいいからなぁ
はぁ
そのまま女の子達に捕まっててください
そしたら帰れるかも!
少し待っても来なければ帰っちゃお。

そう願ってたのに、

「待った?」

「・・」
あれだけの女子をどうやって振り切ってきたのだ?
ってくらいすぐに先生は私の前に現れてしまった。

「じゃあ、行こうか、何食べたい?」
そんな能天気な事も言ってくる。
もう頭休めたいんだけどなぁ

「俺の大学仲間がバイトしてる店があるんだけど、そこでもいい?」
「え、あ、はい。」
当の本人はそんな事はおかまいなしである。

そこは歩いて5分とかからない所にあった。


「ラー・・メン」

スマートに見える先生からは想定外だったお店。
「らっしゃいませー!」
ドアを開けるとすぐに飛んでくる元気な声
暖簾を押さえてくれてる先生に促されるように店内へと入ると
「お?なんだ、真城か、」
「よぉ、がんばってんじゃん、晃、」
会話からして、この人がさっき言ってた大学のお仲間の人なのかな

「お前が、女連れなんて珍しーな。」

先生が?そんなはずは無い。塾でもあんなにモテてるし
普通に彼女とか居そうなのに
「じゃ、君が真城の新しい彼女?」
そうそう彼女とか・・
「えっ?!」
私っ?

「ま、まさか、ち、違いますっ!私は先生の生徒です」
「え?真城、生徒に手ぇ出したらダメじゃね?」
あの~人の話、聞いてます?
「塩チャーシュー、」
えええ?先生も、話聞いてな!
「はいよ、で、彼女は?」
だから、彼女じゃないってば!
「ここ、塩チャーシューがおススメだよ」
も~メンドい。
「・・じゃ、同じので。」

「はい、注文はいりましたぁ~、」
結局、私の言った事は注文以外、なにも聞いてくれなかった
お仲間店員さんが去った後、
「あの先生、お仲間の方、誤解したままですよ?」
と先生に振ってみた。
だがっ、
「別にいいんじゃね?」
ときたもんだ
「はぁ」
良くないんだけどな。
私にはおこがましいけど、好きな人がいるんだから。
それに
私なんかが彼女なんて思われると、先生の趣味疑われるよ?

「なに?誤解されるとマズイ相手でも居るの?」
いきなりそんな核心をついてきた先生、
「えっ///?いえ、あのその、そうじゃなくて、私なんかが彼女だなんて誤解を招かれると先生が困るんじゃ」
「ん?なんで?」
「//!」うっ、この人、やっぱ、皆が騒ぐだけあってかなりのイケメン//
眼鏡が色っぽいって、違う、眼鏡が無ければノックダウンされるが正解だよ!
「じゃ、俺と付き合っちゃう?」
「へ?」  ・・せんせ?
「へい、お待ちっ!」
「あ」
なんと、このタイミングでラーメン到着。
ええっと・・
今の発言に戸惑ってる私とは真逆に先生は「いただきまーす」
と食べ始めている。
なんなんだろ、この人はっ、
あ。そっか、先生ってば、私が子どもだからからかってるんだ、
はぁぁー、それなのに私ってば、いちいち本気にしちゃってバッカみたい
私もすぐにラーメンを食べ始めた。